わかめ手帖

おばさん女子です。子供もいません。しかも仕事も辞めました。

もう二度とやりたくないバイト①

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工場の日雇い派遣という地獄へ向かう

私は学生の頃から今まで、色々なバイトをしてきました。派遣法による「30日以内の日雇い派遣原則禁止」なんてない時代だったので、単発派遣なんかもたくさんしました。楽しいバイトもいっぱいありましたが、もう二度とやりたくないものもあります。

その中でも一番辛かったのが「工場の日雇い派遣」です。前日に入りたい仕事を予約して、とりあえず1日やってみて気に入ったら何度も入れるというような仕組みで、単発バイト専門サイトから気楽な気持ちで申し込みました。

内容は「誰にでもできる簡単な作業」というものだったと思います。駅に集合して立ったまま住所と名前を書いただけで「はい、派遣登録終了です」と番号の書いたカードを渡されました。後にも先にも、秒で登録が終了した派遣はこれしかありません。集合場所にいた女性二人と共に工場行きのバスに乗りました。バスの中は暗い空気が漂っていて、一言で表すと「死」という感じでした。

シール貼り地獄

工場に着くと女性はベルトコンベアや作業台のある部屋へ、男性は倉庫へと連れていかれました、倉庫の方から怒鳴り声と何かを蹴るような音が聞こえてきて、倉庫の方はさっそく誰か殺されてるなと思いました。

女性はいくつかある作業に分けられ、私はシール貼りグループになりました。ベルトコンベアから次々と外国製のビンが流されてきて、それに商品名や原材料名のラベルを貼る、という一見簡単そうな作業でした。が、甘かったです。

片手でギリギリ持てるくらいの大きさのビンに、ぐるっと回すような感じでシールを貼るのですが、まず真っすぐ貼れない。しかもこのシールの背景が透明なので、気泡が入ったら目立ってしまうため「絶対気泡は入れるな」と言われます。これを立ちながら1つ10秒くらいでやらないといけないのです。まず無理です。

めちゃくちゃ曲がるし、次々新しいのが流れて来るので曲がったものを直す暇もない。そして下流でチェックしてる人にひどく叱られるのです。中には現場に慣れてる人や、手先が器用な人がいて、出来に差が出てきます。私は使えないグループになってしまいました。

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トロルたちとの出会い

まあ怒鳴られる怒鳴られる。子供の頃ですらこんなに怒られたことないのに・・・。この間に、一緒に怒られていた人が一人出て行ったまま帰ってきませんでした。(よくあることのようです)

シール貼りグループのボス3人が本当に怖かったです。女性ですが体格も声も大きく迫力がありました。ドラクエに出てくるトロル・トロルキング・ボストロールに似ていたため、心の中でそう呼んでいました。日替わりで来る日雇いを毎日こうやって怖がらせている反面、こういう人も好きな人の前ではしおらしくなるのでしょうか。

そのうち他のグループのリーダーが「シールへたくそな奴ちょうだい」人手が足りないから少し人を分けてくれと言いに来ました。

トロルの一人が、私たちの方を指さして「こいつら」と言いながら

「1匹2匹3匹・・・」と他チームのリーダーに差し出しました。

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匹で数えられたことありますか???

私だって親から大切に育てられ、勉強に☆運動に☆一生懸命生きてきたんです。・・・でもトロルが怖くて何もできず、トボトボと3匹で違うチームに行きました。母の顔がちらつきました。

違うチームは「小さな箱を組み立てる」という作業でした。トロルほどではないけれども、やっぱりリーダーは怖く、もう二度と工場の日雇いはしまいと心に誓いました。

仕事が終わったら猛ダッシュでバスに乗って帰りました。現代の日本とは思えないくらい、みんな揃って死んだ目をしていました。ちなみに日給は7000円でした。

 

 今思い出しても、辛くてたまりません。もう二度とやりたくない、そんな経験でした。