前回は嫌な現場のバイトのことを書きましたが、今回は自分に全く向いていなかったアルバイトです。
無謀にもコールセンターで働く
コールセンターのお仕事というのは、求人情報を見ていると嫌というほど目に付きます。
顔が見えない分クレームも酷いんだろうなと想像できますが、時給が他の業種に比べて高いのが魅力です。やめときゃいいのにその魅力につられて迂闊に働いたことがあります。
コールセンターは主に喋りながら情報を入力するので、募集要項に「タッチタイピングができる人歓迎」と書いてあることが多いです。
私はひと昔前に『特打』という銃撃戦のタイピングソフトに励み、日々カウボーイ気分を味わっていた過去があります。
そんな私が求人情報で「タイピング速い人歓迎」の文字を見て「これだ!!」と思ってしまったのは必然ではないでしょうか。
人に必要とされていなかった分、誰かに求められてるのが嬉しかったんだと思います。
気持ち悪いですね。
早速お客様を怒らせる
私の就業したコールセンターは、全国各地からお問い合わせが来て、施設やサービス情報を案内するというような所でした。
しかし、客が最初から何を言っているのか分からないのです。
方言もそうだし、他県の地名なんて聞いたこともありません。沖縄県からのお客様の発する住所がどうしても聞き取れなくて、
「キラーシ?」「キララシ?」「キララシン?」???
と何度も何度も聞き返し、ブチギレられました。
そりゃそうですよね、正しい地名を言っているのに何度も聞き返されれば怒って当然です。
しかし
「だーかーらー!キラーシ!!!」
といつまで経っても堂々巡りのキラーシ地獄。
正解は「平良市(ひららし)」でした!
平良市…一度正解が分かると、もうひららしにしか聞こえないから不思議。
いつか絶対行ってやるぜ!と思ったら今は合併して宮古島市になっているみたいです。
何言ってんだこいつと思われる
コールセンターでは聞き取り辛い時などに「あいうえおのあですね?」など一文字確認することがあります。
私のいたセンターはこの確認に使う言葉が決まっていて、フラミンゴの「ゴ」、パンダの「パ」など、何故か動物モチーフの言葉が使われていました。
しかしお客様からしたら、会話の途中で「フラミンゴのゴですね?」なんて言われても
「何言ってんだこいつ」
ですよね。
こういう反応を多々されました。
まあそうですよね。 会話の途中でフラミンゴぶっ込まれることなんて普通ないですもんね。
ゴを確認するならせめてゴリラですよね。
でもお客様に「ゴリラですね?」は失礼なんでしょうか。ゴリラはかっこいいですが、女性にはちょっと使いづらいからフラミンゴになったんでしょうか。
とにかく文字確認は、本当に難しかったのです。
漢字確認も難しかった

最初から喧嘩口調
お客様の中にはなぜか第一声から怒鳴ってくる人もいました。
「一丁目!」
とだけ伝えられても、「どちらの一丁目ですか?何県何市でしょうか」などと聞き返しても
「だーかーらー!一丁目!!!」
と頑なに情報をくれなくて困り果てました。一丁目で通じるのは東村山だけです。
とにかく怒ってる人に対応するのはとてもキツかったです。
結局私は私は臨機応変に対応できなくて、すぐ辞めちゃいました。
ちなみに地味にきつい悪口は「ばーか」でした。
まとめ
コールセンターで働くのに一番大切なのは、とにかく「引きずらない」。これに尽きると思います。
あとお客さんが何を聞きたいのかさっと感じ取れるような機転の利く人にはとても向いていると思います。
私は全くダメだったのでもう2度とやらないと心に決めております。