タイトルが芥川賞作品っぽい感じになりましたが、そんな洒落た話ではありません。
猫の去勢手術のお話です。
少し品のない単語が出てくるため、上品な方は今回スルーでお願いします。
金玉の別名
簡単にいうと、金玉の別名についてのお話なのです。
うちには雄の猫ちゃんがおりまして、去勢についての相談を獣医さんにしていたのです。
以前診てもらった獣医さんは、猫ちゃんの股間を触って
「精巣が降りてきているね」
と言っていました。
なんでも犬猫の精巣(睾丸)は子供の頃は体内にあり、成長するにつれて陰嚢の中に降りてくる仕様なんですって。逆に人間は既に胎児期に降りてるようですよ。
猫の去勢手術は比較的簡単らしいのですが、前述したように精巣がきちんと降りていないと少し複雑な手術になるんですって。ですからこのチェックはとても大事なのですね。
さて、睾丸の知識を入れたところで本題に入ります。
ある獣医さんの発言
ちょうど1歳になったタイミングで去勢することになりまして、事前に健康診断を受けました。
その時の獣医さんは笑顔の優しい女医さんでした。
彼女は猫の股間を触り、
大丈夫です!しっかり××降りてきています(^^)
と言ったのです。
その××の部分。
そこがハッキリと聞き取れなかったのです。
その後の話から確かに睾丸のことなのですが、馴染みのある精巣・睾丸ではなく違う単語で言ったのです。
正確に言うと「~タマ」というのは聞こえまして、タマの前が良く聞こえなかったのです。
何タマだったのか
「先生、さっき睾丸のことを何タマと言ったのですか?」なんて聞けるはずもなく、その日はそのまま帰宅しました。
ちなみに先生の去勢手術の説明は完璧でした。完璧じゃなかったのは、先生が睾丸のことを「何タマ」と言ったのか聞き取れなかった私自身です。
一体何タマと言ったのだろうか、その日から次に病院に行くまで悩む日々が始まりました。
金玉…
そう、誰しも初めに思うのが金玉だと思うのですが、そんなはずはありません。
お医者さんが患者の前で「金玉」なんて言うでしょうか。ましてや女の先生です。
絶対に違う。
金玉ではない。
では何なのか
夫にさりげなく、「この前の先生、睾丸のことを違う言葉で言ったんだけど何だろうか。金玉ではなかったと思うんだけど。」と聞いたところ、夫が答えたのは
「タマキンじゃないの?」
でした。
そんなわけある?
女医さんが患者に向かって「タマキン」なんて言う?
言ってたとしたら頭おかしいし、手術やめるわ!
というか絶対に違うでしょ。一番ないわ!
と思いました。
しかしだからと言って他に何も思い浮かばないのです。
タマ…
キャンタマ…?
そんな昭和のギャグマンガみたいな言い回しは絶対ない。
タマ…
やっぱり金玉だったというの…?
…
…
…ニャンタマ?
ニャンタマか?
猫飼いさんの間では結構有名なのですが、猫の金玉(正確にはふぐり部分)のことをにゃんたまといって、可愛いと人気なのです。
写真集などもあるくらいなのです。
私はこれは猫へのセクハラに当たると本気で思っているのですが、日本国憲法の基本的人権は猫には適用されないので今のところ法律では裁けないようです。
「ニャンタマのような気がする…」
しかし猫飼い界隈の会話ならともかく、犬も兎も診るだろう獣医さんです。
患畜によって、ワンタマ・ウサタマ・ハムタマ等使い分けているのでしょうか?そんなめんどくさいことするだろうか。
一抹の不安を胸に秘めたまま、ニャンタマという回答を手に手術の日を迎えました。
正解は…
タマタマでした!
手術当日のチェックで、「タマタマどうかな~?」とタマタマ連呼していました。
可愛い(*^^*)
タマタマ、可愛い(*^^*)
真実が分かり、そのまま去勢手術は無事に終了いたしました。
これが丁度1ヶ月前のことです。
全身麻酔や術後のホルモンの状態等、心配は色々ありましたが、今現在とっても元気に跳ね回っています(^^)
人間の都合で去勢という運びとなりましたが、飼い主として家族として、これまで以上に猫ちゃんの健康と幸せを見守っていかねばならないなと心に誓いました。
ということで、正解はタマタマだったというお話でした!みんなは分かったかな?
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)