わかめ手帖

子なし既婚のおばさんのブログです。適当に生きてますが、それなりに楽しいです。

ローマ字表記が70年ぶりに改訂されるって!

※ 本サイトはプロモーションが含まれています

スポンサーリンク

みなさまこんにちは〜。

ちょっと前にローマ字についてブログに書いたことがありました。

www.wakametecho.com

Nihombashiにほむばしなのはヘボン式表記だからというような内容です。

ヘボン式は 日本語のの後にb・m・pが続く場合にmと表記するといったお話をいたしました。

この記事にブロ友のさっかりん (id:misami-33) さんから、「アンパンマンの表記はどうなるのか」というコメントが来たのです。さすが目の付け所が違いますね。

私は単純に上記ルール通りampammanになるんじゃないかなと思ったわけです。

で、どうなのか調べようと思ったところ、ローマ字界隈のあまりの複雑さに驚いたわけですよ。

全然統一されていなかった

みなさんも薄々気づいていたと思いますが、ローマ字ってなあなあで書いてるところありますよね?

例えばしょって書くのにsyo派sho派がいたり、からしてsi派shi派もいますよね。

これ、そもそもヘボン式訓令式(日本式)が入り混じってるからなんです。

前の例で言うとヘボン式がshi、sho派。日本式がsi、syo派です。

何でこんなに入り混じっているのかというと、最初に小学校では日本式のローマ字で習いました。たちつてとでいうとta ti tu te to

でもご存知の通り駅名地名ではヘボン式が取り入れられ、また旅券法施行規則第九条により、パスポートの氏名はヘボン式で記入するものとされているのです。

そういったことから小学校でtuで習いはしたものの、パスポートにはヘボン式のtsuで書くことになります。

そう、そんで今ぐっちゃぐちゃ。

なんでこんなことになったのかと調べてみると…

ローマ字、闇が深かった

揉めた経緯はとてもじゃありませんが私のブログに載せられる容量ではありませんでした。論文レベルなんです。

論文なんて学者や大学生がイヤイヤ書くものであって、一般人は普通書かないんです。

参考に文化庁がPDFで発表している年表を貼っておきますので超暇ならお読みください。→ ローマ字に関する国語施策関係年表

多くの人がめんどくさいと思いますので、私がざっくり人の喧嘩の説明をいたしますと、

元々は 「羅馬字会(ろーまじかい)」というローマ字大好き人間たちの中で、

  • ローマ字ひろめ会→ヘボン式
  • 日本ローマ字会→日本式

と、別れてお互い「こっちを広めたい」と争っていたというわけです。音楽性の違いみたいなもんですね。

ついでですが「ローマ字ひろめ会」という名前が秋元康グループの名前みたいだったので、ChatGPT と一緒にイラストを作ってみました。

 

私の理想のローマ字ひろめ会

実際にいたのは嘉納治五郎西園寺公望等おじさん達です。これでいうセンターの女の子が嘉納治五郎ですかね。

政府も困ってた

ローマ字がぐっちゃぐちゃなことは多分ずっと前から困ってたと思うんです。しかし皆さんご存知の通り、こういう対立した物ってなかなか上手く解決できないですよね。

しかし2023年に日本ローマ字会が解散したのがきっかけか何か知りませんが、この度70年ぶりにこの入り乱れたローマ字表記を改訂するぞということになったのです。

2025年8月20日に文化審議会が、表記を整理したヘボン式に基づくつづり方を採用する答申を文部科学相に提出したのです。

ヘボンが勝った…?

改訂ローマ字表


画像引用:改定ローマ字のつづり方(答申)

特徴的な所を抜き出しますと

sa shi su se so
ta chi tsu te to
ha hi fu he ho
wa o n
za ji zu ze zo
da ji zu de do

拗音がちょっと難しく、基本はkya nya 等のyなんですが、sha chah

じゃじゅじょja ju jo表記になるようです。

これが改定ローマ字のつづり方です。みんな、覚えたかな?

でも別に強制ではなくて、

個人や団体等において、長く用いられてきたつづり方や具体的な表記については、これを尊重し、現在に至るまでの使用状況や慣行を踏まえ適切に判断されるべきものとした。

とあることから、将来的にローマ字を統一する目的みたいな感じで作られたんでしょうね。

問題のアンパンマンのつづりについて

私の目的はこんなローマ字についての歴史等ではなく、あくまでアンパンマンのつづりだったんです。

答申に的確な答えが載っておりました!

ヘボン式の一部では、撥音において「b,m,p」の前の撥音を「m」としたり(「 amman」 「kampai」)、「 ch」の前の促音を「t」を用いて表したり(「nitchoku」)することがある。しかし、各種調査の結果によると、これらのつづり方が十分に定着しているとは言い難い。

とあり、

 撥音(はねる音)「ン」は、例に示すようにnと書く。 
〔例〕 あんまん anman  乾杯 kanpai  銀座 Ginza  新聞 shinbun 

!!

nでいいって!!

文化審議会が「b,m,p」の前はでいいって!

ってことでアンパンマンのつづりはanpanmanでいいです!

もし「pの前はmにするんだよ」と言われたら、「そういう時期もあったかもしれないけど、令和はnでいいって文化庁がいってるよ」って言ってあげてください。

いや~、アンパンマンのつづりについて調べるのに寄り道しすぎてしまいましたが、結論はanpanmanでございます(*^^*)

すっごい長々とお付き合いいただきありがとうございました。

これにて終了です!

ばいばいき〜ん。