少し前にジブリについての記事を書いたところ、皆様から好きな作品について沢山のコメントを頂きました。ありがとうございます!
「天空の城ラピュタ」が男女問わず人気で、意外と「もののけ姫」の男子人気が高いということが分かりました(^^)
新たな気付き
皆様のコメントを読み、好きなジブリ作品って人によって違うんだなと改めて思いました。そこで世間はどうなんだ?とネットで検索してみることにしたんです。
すると驚いたことに、「女子が選ぶ!ジブリのイケメンランキング」とか「彼氏にしたいジブリキャラは誰?」とか、そんな品位のかけらもないランキングが沢山引っかかって来ました。自分がランク付けされたら怒り狂うくせに!
こんなの、女子の代表である私がチェックしないわけにはいきません。頑張って色々見て回ったんですよ。
サイトによって多少の違いはありますが、上位は大体この顔ぶれでした。
- アシタカ(もののけ姫)
- ハク(千と千尋の神隠し)
- ハウル(ハウルの動く城)
- 天沢聖司(耳をすませば)
は?
パズーでしょ??

天空の城ラピュタ サウンドトラック 飛行石の謎
パズー一択でしょ??
パズーを選ばないなんて信じられない!!
男を見る目がなさすぎる
かなり心配になりましたよ。日本の女性大丈夫なのかなって。
自己紹介で「我が名はアシタカ!」とか腹の底から声出してくる人を彼氏にしたいとか正気でしょうか?移動は常にヤックルだし、絶対に話合わなそう。笑いのツボとか謎だもん。
ハクはいい人かもしれないけど髪型が嫌。直毛が過ぎる。
天沢聖司くんは人のスマホとか勝手に見てきそう。あとネットで自作自演してそう。
ハウルに至っては、声がキムタクっていう印象が強すぎて、どうしても静香がチラつく。
ということで、みんな全くお話にならないんですよね!
やっぱりパズーだよね
パズーは街中をヤックルで闊歩しないし、笑いのツボも近そう。ドーラのモノマネとかきっと一緒にしてくれる。髪型も直毛過ぎず自然だし、ドヤ顔で「コンクリートロードはやめた方がいいと思うぜ」とかも言いません!
しかも声はあの田中真弓さんが演じてらっしゃいます。クリリンはちょっとチラつくけど、静香はチラつかない!
言うことなし!!
本題に入ります
ライバルのサゲが終わったところで、やっと本題に入ります。ここからは大まじめにパズーの良いところを書き出しますので、女子の皆さんはよく読むように!
Twitterとか見てると、モラハラ旦那とか彼氏に傷ついてる女子いっぱい見かけるんですよ。パズーみたいな人だったら絶対そんなことにはなりませんからね。かなり真面目に書くので、ちゃんと見る目を養って!
前向き
私が最初にパズーに惹かれたのは、シータ(主役の一人、女の子)と出会って自分の身の上話をするシーンです。
パズーの父はラピュタという天空城を見たんですが、周囲から信じてもらえず、「父さんは詐欺師扱いされて死んじゃった…。」と言葉を詰まらせます。しかしその後、
「けど、僕の父さんは嘘つきじゃないよ!」
って綺麗な声で言うんです。そしてこの言葉。
「きっと僕がラピュタを見つけてみせる」
これですよ。
自分の境遇を恨んだりするよりも前に、「自分が天空の城を見つける」という希望があるんですね。パズーは立ち止まりません。いつも先を見ています。
しかも見ている私たちにも「ラピュタか…どんな所なんだろう」と興味を抱かせる、エンターテイナー性も持ち合わせています。
安心させてくれる
一方のシータはシータで色々訳アリです。「両親を亡くし一人で暮らしていた所、家に代々伝わる飛行石を狙われ攫われた」という身の上話をします。
そこでパズーがシータに言ったセリフ。
「僕ら、二人とも親なしなんだね」
これ。
私だったら絶対にまず飛行石のことグイグイ聞いちゃう。「見して!貸して!触らせて!」の精神ですよ。しかしパズーは違う。
まず「僕たちは仲間なんだね」って懐を開いてくれているんです。心細かったであろうシータにとって、とても安心できた一言だと思いますよ。
多分この時点で大抵の女子はパズーに惚れてると思います。
ラピュタに近づく
そして私のモノマネのレパートリーのひとつでもある、飛行石に詳しい爺(ポムじい)と出会います。そしてラピュタは実際に存在するということを知るのです。
喜ぶパズー。
「父さんは嘘つきじゃなかったんだ!」
パズーにとっては「ラピュタが存在する=父は嘘つきじゃない」ということなんです。そして彼は「きっとラピュタを見つけてやる!」と大きく意気込みます。
そう、父さんが嘘つきじゃなかったということを証明するために。
ヤバくない?
超カッコよくない?
そしてその後、シータがパズーに伝えます。「自分には受け継いだ秘密の名前がある」と。
その名も「ルシータ・トエル・ウル…ラピュタ…。」
物語の入り方が神
こんな物語の入り方ある?
駿、凄すぎない?
ここから物語は急展開し、パズーの目的が「ラピュタを見つける」から「シータを守る」にシフトしていきます。シータを守る=ラピュタを守ることでもあるのです。
そしてあの有名な、塔からシータを奪還するシーンに移っていくわけです。
ここ。もう500回くらい見てるのに、私が毎回大泣きするシーン。
めっちゃ泣く。私の涙の三分の一くらいはここで流してると言っても過言じゃありません。他の三分の二は何かって?北の国からと金八5!
共感力
このシーン、ロボット兵が本当に切ないんですよ。そしてシータがそれを一番よく分かってる。
後に二人がドーラ一家(空中海賊)の飛行船で「見張り」という名のイチャイチャするシーンがあるんですが、そこでシータが「本当はラピュタなんかちっとも行きたくねえ!」と渋ります。先のロボットのシーンでの辛い思いを引きずっているのです。
パズーは優しい声で言いますよ。
「あのロボットのこと?…かわいそうだったね…」
共・感・力!!
あんなに必死でシータを空中キャッチしたんですよ?普通だったらテンション爆上がりでアドレナリンドバドバなはずなのに、ロボットへの思いやりも忘れない。
これがパズーですよ!!
リーダーシップ
その後、敵に追われてしまいます。逃げてる最中、竜の巣という巨大な雲の中にラピュタがあるとパズーは確信します。
雲の中は嵐。入ったら飛行船もタダじゃすまない。でも敵に追われている。でも雲に入ったら機体はバラバラ。
なすすべがない。
そしてここで、パズーのこの言葉。
行こう、おばさん!父さんの行った道だ!
父さんは、帰ってきたよ!!
これは行く。
ただ「行こう」というのは簡単ですよ。パズーの言葉には説得力と、それにプラスしていつでも安心感があるんですよ。リーダーになるべき人間とはまさにパズーのような人だと思います。
ラピュタに降り立つ
この後ラピュタに到着し、ここから先はムスカという敵との直接対決になります。しかしムスカのキャラが濃すぎて、この私でも以降は冷静な判断が出来ません。
シータは終始「キッショ…」という目でムスカを見つめ、パズーは固い絆で結ばれた女を側に携え、憐れみたっぷりの視線をムスカに送り続けるのです。
そして「バルス」でフィナーレ。

〜 天空の城ラピュタ・完 〜
パズーの魅力伝わったかな?
どうでした?駆け足で説明しましたが、パズーの言葉の一つ一つに優しさが溢れているのがお分かりいただけたでしょうか?
女性の皆さまにおかれましては、「いい男とは何か?」と問われれば、迷わず「パズー」と答えられるような人間になって欲しい。変な男に捕まらないで欲しい。私の願いはただそれだけです。
そのことを伝えるために、今回このブログを書きました。伝わったと信じています!
「全ての女性を幸せにしたい」わかめおばさんがお送りしました。ちょっと長かったですが、こんな駄文に最後までお付き合いくださりありがとうございました(^^)