わかめ手帖

子なし既婚のおばさんのブログです。本当に、ただのおばさんなんです。

自販機とハンバーガーおじさん

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今週のお題「カメラロールから1枚」

コロナ自粛のため、家でブログを見る機会が多くなりました。はてなブログに「お題」なるものがあるのを知り、今週は「カメラロールから1枚」。何かあるかなとスマホの写真を見てみると、ハンバーガー片手に微笑む1枚を発見いたしました。

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 レトロ自動販売機の聖地

上記写真は神奈川県の相模原市にある、有名な「レトロ自動販売機」が並ぶ場所で撮りました。中古タイヤ市場相模原店の一画に、それはもうずらーっと懐かしの自動販売機勢が取り揃えられ、見るも圧巻!食べるも満足!という有名なお宝スポットです。

しかし上の写真のハンバーガーおじさん、どこか悲しそうな表情をしていませんか?写真も薄暗く、とても人気スポットで撮った写真とは思えません・・・。

「次」は簡単に来ると思ってた

今年某日、相模原に用があり、帰りに「近くにある自販機スポットに行ってみよう」と立ち寄りましたが、着いた頃はすっかりになってしまいました。

昔懐かしの自販機がたくさん並び、テンションはMAX。あれも食べたいこれも食べたいと大はしゃぎでした。写真も撮って記念に残しておこうと思ったのですが、あたりは暗くて上手く写真が撮れません。しかも自販機の種類が豊富で、一度に色々食べることもできなかったため、「近いうちにまた来ようね。次は明るいうちに来たい」と言ってその場を後にしました。

その時は軽い気持ちで「次」という言葉を発しました。「GWあたりにでも」と思っていたのです。

そう、まさかコロナが猛威を振るい、「好きな時に好きな所へ行ける」という機会が奪われるなんて、この時は夢にも思っていなかったのです。

色々な自販機があった

有名なそばとうどんの自販機もあり、てんぷらうどんを食べました。大きなかき揚げが乗っていて、しっかりした出汁の味。「え?これが自販機で?」と大喜びで食べました。暗かったので写真は撮ってません。「次はそばを食べようかな」と、その時に撮ればいいやと思ったのです。

そして上の写真にあるトーストサンドハンバーガーを食べました。撮ったのはこの写真のみです。

写真を拡大してみると、トーストサンドには

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ハムチーズトーストコンビーフトーストと書かれています。私は迷いに迷った末、自販機のイメージ写真にもなっている ハムチーズトースト を選びました。

40秒間じっくり焼かれ、アルミホイルに包まれた姿でトーストは現れました。どれ程のパワーで焼かれたのかその熱さはすさまじく、これを腕に押し付ける拷問があったら、私は瞬時に全てを喋ります。そのくらい本当に熱かった!

こんがり焼かれたパンの中にとろけたチーズとアツアツのハム。ここでしか食べられない美味しさでした!これはコンビーフも気になる・・・「次は絶対コンビーフを食べよう!」と思ったのでした。

何か言いたげなハンバーガーおじさん

ハンバーガーの自販機もあり、「これ、スケート場に昔あったんだよね」と子供心に戻りウッキウキです。おじさんが手にしている大きいハンバーガーではなく、小学校4年生の手のひらサイズほどの小さい箱に入ったハンバーガーが出てきました。

開けてみると、しっかり温められたバンズの部分がシワシワのハンバーガー。味は想像通りで「これこれ」と言ってアツアツを頬張りました。写真はありません。

「次も買って明るい所で写真を撮ろう」と思ったからです。

そうです。さっきから「次・次・次!」

に気軽に遊びに行ける日なんて、今の段階ではいつ来るかも分かりません!写真をじっと眺めていると、ハンバーガーおじさんが何か言いたげな顔でこちらを見ている気がします。

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よく見るとエプロンに“Mr.BURGER”と書いてあります。 “Mr.BURGER”はこれから来る辛い日々の事を知っていたのかもしれません。

覚悟が足りなかった

井上雄彦さんの『バカボンド』にこんなシーンがあります。吉岡一門70人と武蔵が一人で決闘した時、武蔵のあまりの強さに吉岡の一人が「覚悟が足りなかった」という場面です。

彼は朝にを食べ、「余った餅は帰ったら雑煮に入れて食べよう」と思ってこの場に来たのです。朝の段階で「今この場で死ぬ」と思って来ていなかったと。家に帰れると思って来ていたと。たった一人でこの場に来た武蔵の覚悟に比べ、自分には「覚悟が足りなかった」と肚を決める印象の強いシーンです。

これ、今読むとグッと来ませんか?私もそうですが、恐らくみんな「来年」とか「明日」が普通に来ると思っていましたよね。交通機関が発達して、簡単に他県や外国にも行けちゃう時代。当たり前だと思っていました。

でも新型感染症が襲ってきている今、その当たり前が崩壊しました。あの時「ハンバーガーおじさんにまた会える」と当然のように思っていた私は、正に「覚悟が足りなかった」のです。

「一期一会」こんな諺のありがたみを、物憂げなハンバーガーおじさんで学んだのです。

 60秒で焼けます

緊急事態宣言も延びました。今私たちにできることは、感染を広げないこと。先のことがどうなるかなんて、今は全く見当がつきません。今こそ覚悟をして生きなければいけない時なのです。

苦難のその先、ハンバーガーおじさんにまた会える日が来るならば、その時はおじさんのシワッシワのハンバーガー、笑顔で噛みしめるからね!

焼ける(温める?)までの60秒、どんな気持ちで待とうかなあ。

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