暖かくなってきましたね。外では小鳥がさえずり、青空が私に微笑みかけてくれます。こんな陽気とは裏腹に、最近の私の心はずっと曇り空だったんです。
まあね、仕事を始めてまだ1ヶ月ですし正直色々ありますよ。世の中のコロナっぷりもまだ収まっちゃいないしね。
でも「こんなんじゃいけない」。自分なりに元気になろうと、色々模索してみたわけです。
さあどうしよう
今ではこんなですけど、少女の頃はお菓子作りが趣味だったんですよ。クッキーやパイなんかを作っては、お友達にあげたり交換したりしていました。
昔のお菓子の本にありがちな挿絵
でも最近なんか、「人の手作りは気持ち悪い」とかいう風潮ありますね。「迷惑だから笑顔で受け取って陰で捨ててる」とかね。
悲しい。
ささくれとか入ってんじゃない?とか分かるけど、悲しい。
音楽を聞こう
悲しい気持ちを払拭させるためには音楽を聞こう。音楽は気持ちを切り替えてくれますからね。
今流行っている曲、昔好きだった曲… YouTubeで色々聞いてはみるものの、どうもしっくりきません。今回の私の心の雲は、どうやらだいぶ厚いようです。
感傷的になっているので、手当たり次第色々な曲を聞きます。流れで当然「キン肉マン」も聞きますよね。
それでですね、キン肉マンのオープニングを聞いた瞬間、私の体に電気が走ったんです。
二代目の方
初めに言っておきますが、「リング~に~♪ いなずま走り~♪」の方じゃないですよ。
あれは日常生活送っていたら、普通に口ずさむことあるじゃないですか。ミスチルのイノセントワールドと同じくらい女性人気の高い歌ですから、女子会でもよく耳にしますよね。
そっちじゃなくて二代目の『炎のキン肉マン』の方です。「M・U・S・C・L・E、muscle!」って、最初に“筋肉”のスペル教えてくれるやつです。
私、あの曲の存在を今の今まで忘れてたんですよ。いや~自分でもビックリ!
「む~ねの~♪ 炎が~♪ マットを焦がす~♪」って歌が始まったとたんに、記憶がザザザって呼び起こされたような感じで、体に衝撃が走ったんです。
衝撃が!ギャー
キン肉マンに蓋をしていた
「キン肉マン」って、昔の小学生はみんな見ていましたよね。
でも私が小学校の途中には連載も終わっていたし、そんなドンピシャ世代じゃないんです。プロレスも興味なかったし、毎週日曜日の朝になんとなくアニメを見ていた程度でした。
それにキン肉マン大好きな男子って、なんか見た目もキン肉マンっぽくなかったですか?(ケンドーコバヤシさんみたいな感じ)当時、貴族だった私には少し住む世界が違って見えて、少しずつキン肉マンから距離を置いていたのです。
その日から今まで私は、自分の中のキン肉マンに蓋をしていたんですね。
それが今回「む~ねの~♪ 炎が~♪」って聞いた瞬間、その蓋が外れたんです。
「あ、小3の時のお楽しみ会で、キン肉マンの紙芝居やったわ」
って、思い出の引き出しが開いたんです。
少女の思い出
小学生の時「お楽しみ会」とかいう名目で、4、5人くらいのグループで出し物をするという、先生が考えそうな「会」がありました。
それで私たちの班は「キン肉マンの紙芝居を作って、アデランスの中野さんのキン消しがそれを解説する」という出し物をやったのを思い出したのです。
話の内容は全く覚えていません。ただ設定から考えて、絶対つまんなかった。
出し物の練習のために誰かの家に集まるも、小学生なので練習なんてするはずもなく、みんなでファミコンで遊びます。
そこで友達の一人が力いっぱいAボタンだかBボタンを押したら、ボタンが沈んで戻らなくなってしまったのです。持ち主の家族と壊した子の家族との間で、大問題になったことを思い出しました。
キン肉マンのオープニングを聞かなかったら、この記憶の引き出しは一生開かれることはなかったと思います。ものすごく久し振りの記憶との出会いに、思わず泣いてしまいました。
疲れてるんだと思います
まさかキン肉マンのオープニングを聞いて泣くなんて、当時の私は思ってもいなかったでしょう。
というか私、当時の私の両親より余裕で年上…。
「お父さんお母さん、こんな変な風に育っちゃったよ!」ってもう泣いちゃう。コロナで母の日も会えなかったしね。
みなさんもこんな風に昔の曲を聞いて、涙することはありませんか?私は今回それが、『炎のキン肉マン』でした。作詞・森雪之丞 先生、作曲・芹澤廣明 先生。素晴らしい曲です。
そして歌うは串田アキラさんです。
「ホントにホントにホントにホントにライオンだ~!」と歌っていた人と言えば、国民全員ご存知だと思います。仕事やコロナで疲れてる心に、深く刺さる歌声です。
(Kick) ルール破りの
(Jump) 悪の超人
さあお遊びはココまでだ
(Attack) ラスト5秒の
(Fire) 逆転ファイター
俺は炎のキン肉マン
いやあカッコ良いですね!!
途中どんなに無様だっていいんです。ラスト5秒で勝つヒーロー、憧れますね。今 色々しんどい時期ですけど、この歌詞を胸に乗り切ろうと思います。
最後に33年ぶりに描いた、渾身のミートくん置いておきますね。