わかめ手帖

子なし既婚のおばさんのブログです。本当に、ただのおばさんなんです。

『寄生獣』の登場人物の服がダサいと言われるのはなぜなのか

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『寄生獣』という漫画はご存知でしょうか。岩明均さん原作で主に1990年代前半辺りに連載され、終了後25年以上経った今もなお人気のある漫画です。最近でもアニメ化や実写映画化をされていました。

ざっくり言うと「寄生生物と人間との戦い」なんですが、地球を取り巻く生物の背景や登場人物の魅力など、私にはうまく説明できないくらい内容の濃い名作です。時々映画や漫画を見ていても、「これ、寄生獣の影響受けてるなあ」と思う作品も結構あります。そんな漫画史に残る作品なのです。

そしてまた「名作」と同時に言われるのが、「登場人物の服がダサい」ということです。本当にダサいです。他にもダサい服の漫画なんて多くありますが、こと『寄生獣』に関しては特別にダサく見えるので、それは何故かを今回考えてみました。

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真面目スタイル:泉 新一


寄生獣(3) (アフタヌーンコミックス)

このお話の主人公の泉 新一くんです。(画像はAmazonの商品リンク)左側にいる目のクリっとした子ではなく、右側の人です。左側の子が個性的な幼稚園児で、右にいるのがお父さんだったら、こんなファッションのお父さんは沢山いるとは思うんです。

でも新一くんは高校生なんです!学校にいい雰囲気の女の子もいるし(一緒に帰ったりしてる!)学校生活も楽しそう。「お母さんが服を買っている」のではなく「自分で選んで服を買っている」と私は思っています。

そして上の単行本3巻の表紙ですが、これは新一くんが精神的にも肉体的にも大きく変わるきっかけとなる戦いに行く時に着ていく服なのです。多大なる覚悟をして敵のいる伊豆に一人向かうことになるのですが、クローゼットから服を選ぶシーンが描かれていることから、自分でこのシャツをチョイスしているのが分かります。

決意を持って選んだこのシャツの柄。このシャツの緑の線は何を表しているのでしょうか。松葉?死を覚悟して折れた線香でしょうか?ようかん買ったらたまに付いてくる竹の楊枝にも見えます。何にしても高校生が戦いに行くのに選ぶ柄にしては渋いと思います。

そしてそのシャツに合わせるのが白、もしくは淡い色のスラックス?もしくはホワイトジーンズでしょうか。それを黒色のベルトでがっちり留めてシャツをきっちりIN。これにリュックサックです。

育ちが良いのが分かりますが、どう見ても図書館スタイルです。これから決戦に向かう服にしてはちょっとどうなんだろうと思うところがあります。

ワイルドスタイル:泉 新一

普通の少年だった泉 新一くんですが、大きな戦いを経て覚醒していきます。図書館スタイルだった髪型も、なんとオールバックに変わります。中身も風貌もどんどんワイルドになっていきます。


寄生獣(4) (アフタヌーンコミックス)

 一巻進んだだけでこんなにもワイルドに!!「前閉めなよ」という声もあるかもしれませんが、これはカッコイイですよね!いきなり男になった感があります。でもよく見ると、なんか加勢大周さんか新加勢大周さんっぽくないですか?

加勢大周さんといえばご存知トレンディ御三家(平成御三家)の一人です。決してダサいとか古いとかではありませんが、トレンディ感が隠せないんですよね。そこがちょっと嫌かな。そしてワイルドになった新一くんですが、戦いにジャマなのか暑いのかノースリーブのTシャツを着るようになるのですが、それも黒いベルトで白いズボンにスッポリINするんですよね。

というか基本、敵・味方・通行人、全員ズボンにINです。上がカラーシャツだろうがタンクトップだろうがランニングシャツだろうが、きっちりベルトしてIN。完全なるベルトコーデです。どんなに激しい戦いをしても、そこは絶対乱れることがないんです

私、戦ったことないから何が正解か分からないんですけど、もっと動きやすい恰好ってあるんじゃないかと思います。

フルカラー版:泉 新一

今回ブログを書こうとネットを見ていたら、なんとフルカラー版なる物が電子書籍で読めるみたいです!あの名作をカラーで読めるなんて素晴らしい。表紙も新たになっていました。


寄生獣 フルカラー版(6) (アフタヌーンコミックス)

 うーーん。高校生でこの上着は、かなりお洒落上級者じゃないと難しくないですかね。黄色のチェックの裏地をあえてチラ見せしていることから、服装にこだわりがあるとは思います。でも何度も言いますが、新一くんは高校生なんですよ。今までの服装を見ても、フレッシュ感がないんですよね。きっと値段は高いものを着ていると思うんで、もったいないんですよね。

「昔の漫画だからだよー。昔の高校生はこうだったよー。」という人がいたら、それは間違い。だって私がその当時の高校生だったんですけど、なかなかここまでの服装の人いなかったんですよ。当時から「すっごい面白いけど、すっごい服だっせーな」と思いながら読んでいました。

おそらく絵柄の問題

さっきから服がダサいなどと言ってきましたが、そんな漫画他にもいっぱいあります。ただこの『寄生獣』でそれが顕著に見えるのは、岩明先生の絵柄がそう見せているのだと思います。表紙の新一くんの表情を見てみても、みんな大人びていませんか?初登場時なんて高一だったんですよ。なんか課長感すらある気がします。

ヒロインも出てくるんですが、この子もなんかおばさんぽいっと言うか、高校生に見えないんです。「ギョエ~~~ッ 塚原卜伝(つかはらぼくでん)!」とか言うんです。そんなこと言う女子高生います?2人がデートしてる場面なんて、子供が小学校行っている間に夫婦で出かけているようにしか見えないんです。「若さがない=ダサい感じに見える」のではないかな?と感じます。

でもこの絵柄じゃないとダメ、最高の漫画

『寄生獣』が扱っているテーマは、生・死・性などです。これは描く人によってはかなりエロチックなテーマです。でも岩明先生の絵柄で見ると、エロスは皆無です。不思議なくらい。性的な描写もあるのにエロスがって、逆にすごいです。戦闘シーンもかなり激しいのに、グロテスクさも私はあまり感じません。

これは岩明先生独特のタッチあってこそ、余計な事を気にせず淡々とストーリーに集中できます。そしてその内容が素晴らしいのです。どんなストーリー展開なのか、ネタバレせずにここで文章にすることは私の力ではできません。なので今回は服のダサさのみ言及することにします。

長々と書きましたが、本当に面白い漫画ですので自信をもってオススメします。読む際には、登場人物の服装にも気を向けてみると面白いと思いますよ。