すっかり秋ですね!
寒くなって心が弱ってきたので、ポリニャック伯夫人の悪口書きますね。
※完膚なきまでのネタバレありますから、これからベルばら読もうって人は見ないでください!
名作中の名作
『ベルサイユのばら』を知らない人はいないでしょう。大体の人はフランス革命をこの作品で学びましたね。マリーアントワネットはもちろんこの作品で知ったし、「えっ?オスカルって実在の人物じゃないの?」って言ったこともあると思います。
史実と架空を上手くストーリーに組み込んだタイプの作品の中で、群を抜いて傑作だと思います。池田理代子先生、これを24歳で描き始めたっていうんだから凄すぎです。私、24の時なんて一日中ゲームボーイアドバンスやってたわ。
ポリニャック伯夫人
ベルサイユのばらの登場人物の一人に、ポリニャック伯夫人という人がいます。
こいつがトップレベルでクズなんですよ。
今回のブログは主に彼女の悪口です。
まず誰なのか知らない人のためにざっと説明しますね。読んだことある人はそのクズさで記憶に残ってると思います。
ベルばらの登場人物上、最もキュートガールにロザリーという子がいます。
著作権の観点から参考画像は商品リンクです。ベルサイユのばらとガラスの仮面はちょっとネタに走られやすいですが、ギャグマンガじゃありませんからね。
オスカルの腕にしがみついてる子がロザリーです。男装の麗人の代名詞であるオスカルはめちゃくちゃカッコいいのですが、恋愛対象は男性なんですよね〜。この手に入らなさが女子にとってはたまりません(*^^*)
ロザリーは庶民街で貧乏ながらも幸せな暮らしをしてきました。しかし育ての母を貴族の馬車で轢き殺されてしまうのです。そしてその馬車に乗っていた女こそがポリニャック伯夫人なのです。
伝説のクズ発言
母に駆け寄り、泣きながら馬車を攻め立てるロザリー。そんな少女に向かってポリニャック伯夫人が放った言葉が
「もんくがあったらいつでもベルサイユへいらっしゃい!」
です。
貴族が庶民を轢いたことなんて大したことではない。そして庶民がベルサイユ宮殿なんかに来られるはずがない、というのが根底にあってこその発言ですね。
あまりの酷さに読者みんなの心に刺さったのでしょう。アクリルスタンドにまでされているくらいです。
まさかの親子
もんくがあるならベルサイユへ来いよと言われ、オスカルの手を借りて復讐に行くロザリー。
しかしあろうことか、このポリニャック伯夫人がロザリーの実の母親だということが分かります!
若い頃予定外の妊娠をしてしまい、出来た子どもであるロザリーを知人に代わりに育ててもらうんです。そう、その育ててくれた恩人を馬車で轢いたわけですね。
なにこのストーリー!凄い面白い!!
これにはポリニャック伯夫人もショックを隠せないようでした。しかしですね、ポリニャック夫人はクズですから、いつまでも感傷に浸ってはいません。
妹がいる
ロザリーには父親違いの妹が一人います。ポリニャック家の娘ですね。シャルロットといって11歳です。いいですか、11歳ですよ?
この子も姉のロザリー同様オスカルに恋しています。オスカルはカッコよすぎるので誰だって恋するのです。私だって同じクラスにいたらガチ恋します。
そんな恋に恋をするような僅か11歳の女の子がですね、母親であるポリニャック伯夫人の指示でおっさんと結婚させられそうになるんです。政略結婚です。
いくらなんでも11歳ですよ?小5でしょ?相手は若い子好きなおっさん。
シャルロットがどうしたかというと、「今度生まれてくるときは、貴族じゃないところにするわ…」というセリフと共に自ら命を絶つんです。
毒親中の毒親
さすがのポリニャック伯夫人も悲しみに暮れます。
そして彼女がその後したことは、まずロザリーを脅迫してポリニャック家に引き取ります。
そしてあろうことか、今度はシャルロットが死ぬほど結婚するのを嫌がったあのオッサンとロザリーを結婚させようとするんです。
これにはロザリーも読者も絶句
そしてロザリーは「あなたってひとには、あの子がなぜ死んだのかおわかりにならないのでしょう」とポリニャック伯夫人に吐き捨て、ベルサイユを去り庶民の生活へと戻るのです。
クズでしょ?
そりゃアクリルスタンドにもされますよ。
実は彼女は実在の人物なんですよ。もちろんロザリーと親子だなんだのの話はフィクションです。
史実としてマリーアントワネットの寵愛を受け、ベルサイユで贅を尽くしたとされていますが、私は会ったことないから知らん。
肖像画
画像引用:Wikipedia
美人ですね!
だってバラだもん
草むらに 名も知れず
咲いている 花ならば
ただ風を 受けながら
そよいでいれば いいけれど
私はバラのさだめに生まれた
華やかに激しく生きろと生まれた
バラはバラは 気高く咲いて
バラはバラは 美しく散るベルサイユのばらOP『薔薇は美しく散る』より
凄い歌詞ですよね。
いやもう、このオープニングが全てですよね。貴族、即ちバラのさだめに生まれるということがどういう事か、直球で伝わってきます。
庶民には分からない世界ですが、これはフランス革命時代のお話です。
2023年現在、人権を無視した政略結婚がなくなりますように!
という祈りを込めながら、長い悪口を終わりにしたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました(*^^*)