なんだかタイトルが若者向けの小説のようですが、タイトル通り今回はかなり深い話です。
あと寒い日が続き気が滅入り気味です。
朝の私は絶好調だった
その日の朝、気持ちよく目覚めた私は「今日の私は“本田翼”に似ている気がする」と突然思いました。鏡は見ていないけど、絶対的な自信がありました。
本田翼さんを知らない人のために説明しますと、若くてかわいい女優さんです。
そこで夫に「今日の私の顔、本田翼じゃない?」と微笑んでみせたところ、「え、宍戸錠だけど」と即答されました。
宍戸錠さんを知らない人のために説明しますと、悪役転身のためその昔頬にシリコンを入れた昭和の俳優さんです。
晩年は取られたのですが、夫がシリコン入りと取った後のどちらの錠を指していたのかは聞きませんでした。
その時はそれほど気にならなかったのですが、時間が経つにつれて「それはないんじゃないか」と思い始めてきました。
息子の開ならまだしも錠は違うんじゃないかと。
朝からのご機嫌気分に水を差されて、はっきり言って面白くありませんでした。
リベンジを試みる
求職活動やコミュニケーションスキル向上のため、最近は笑顔を大事にしている私です。
口角を上げ、日々微笑みを絶やさないことが大事です。
森で人差し指を突き出して「この指と〜まれ」と言ったら、動物や子供たちがわらわら寄ってくるような感じ?分かりますかね。森の妖精的な?とにかくそんな域までは達していたつもりでした。
絵を描いてもらう
今度こそは天女の顔をしているだろうと、夫に今の私の顔を描いてくれるよう頼んでみました。
自慢の笑顔を披露して待つ私
~ 太陽の化身 ~

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完成品

「えっ」
想像とあまりにも違い、凄い衝撃を受けました。
自分ではニコニコ笑顔だったはずなのに、強い意思のある顔でこちらを見ているのがまさかの私のようです。
夫曰く、「描いてるうちにハンターハンターのキルアの父ちゃんに似ちゃった。」らしいです。キルアの父ちゃんを知らない人のために説明しますと、殺し屋です。
複雑ですよ。宍戸錠といい、キルアの父ちゃんといい、殺し屋役ばっかじゃないかと。
自分では癒しの笑みのつもりだったのですが、それはあくまで自己評価。
周りには全く伝わっていないどころか、こんな笑顔に見えているのかと怖くなってしまいました。あと絵がちょっと上手いのが微妙にムカつきます。
過去に似ていると言われた有名人を思い出してみる
そもそも自分の顔面自体、他人からどう思われているのでしょうか。根本はそこです。
私が似ていると繰り返し言われたのは、中学時代のノッポさんと佐々木小次郎です。
ノッポさんを知らない人のために説明しますと、NHK教育テレビ『できるかな』でゴン太くんと工作をしていた人です。
友達に「全体的にノッポさんに似ているね!」と言われたのが始まりです。
「全体的に…?」と急な事でとまどっている私に、彼女は「自分は転校してくる前はノッポさんの家の近くに住んでいた。だから誰よりもノッポさんの事を知っている」と言いました。さらに
「ノッポさんの生写真も持っている」
と謎の自慢もされました。
「そんな自分が似ていると言っているのだから自信を持て」とのお墨付きを頂きましたが、はっきりいって全然嬉しくありませんでした。
またその当時ポニーテールが流行っていて、可愛い女子はみんなポニーテールをしていました。私も思春期です。可愛い仲間入りをしたくて、初めてのポニーテールでドキドキしながら教室に入りました。
「佐々木小次郎?」
誰が最初に言ったのかは覚えてないのですが、「メッチャ佐々木小次郎」ということで私のポニーテールデビューは終わりました。
佐々木小次郎を知らない人はいないと思いますが、宮本武蔵と戦った人です。バガボンドが連載されるずっと前ですよ。みんなの思う佐々木小次郎って何だったのよ。
そもそも実在したのかも分からないのに、顔知らないでしょうよ。これも全然嬉しくない思い出です。
自分の顔を整理してみる
これらのことを踏まえてみると、本田翼ちゃん要素は一切ないことが分かりました。
今回「気付き」をくれた夫に感謝しないといけません。
あと大事なのは「目が笑うこと」だということも分かりました。口先だけで笑うから殺し屋っぽくなるのです。
今は毎日お風呂の鏡の前で笑顔の特訓中ですよ。
毎日寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか?私は毎日寒くて辛いです。