わかめ手帖

子なし既婚のおばさんのブログです。適当に生きてますが、それなりに楽しいです。

コロナとテレワークと赤毛のアン

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みなさんお加減いかがですか?

私は緊急事態宣言以降、仕事がテレワークになりまして、今のところ週1の出社でよくなりました。4月入社なので殆ど出社していません。よって仕事も全然覚えていないうちからのテレワークをしています。

そもそもテレワークとは

「tele=遠く」の意味で、「遠隔ワーク」のことなんですってね。テレ・フォンとかテレ・ビジョンのテレと一緒の意味なんですね。英語ばかりで嫌んなっちゃう。

色々な方法があると思いますが、私は「会社のノートパソコンを持ち帰り、VPN経由で社内LANに接続しています。」と言われた通りにやっているだけで、仕組みとか全然分かっていません\(^o^)/

個人情報の資料を持ち帰るわけにはいかないし、新人の私がパソコン上で出来ることなんてごくわずかです。こんなペーペーが家でできることといったら、かろうじて頼まれたわずかばかりの庶務と、自分が関わる仕事の勉強くらいです。要は研修を家で一人でやっている感じです。心細いよ~。

気持ちが沈みがちです

「家にいるならサボりながらやればいいじゃん」と思ってたんですが、コミュニケーションツールでつながっている為、長時間パソコンを操作しないとステータスが「退席中」になっちゃうんです。私は気が弱いので、会社にいる時以上にこのステータスが気になっちゃってパソコンから離れられないんです。

というか「仕事中」なんで仕事しなくちゃ。でもやれることなんか限られてて、自分が出来そうなことをやってみても、やることがすぐなくなってしまいます。

そして時間が空けば空くほど、「あいつ今頃サボってんじゃないの?入ったばっかりで楽でいいわね~。この給料泥棒!!」とか思われてるんじゃないかとの不安が襲ってきます。まるでお父様が死んでしまった後の小公女セーラのような表情で、日々パソコンに向かっているのです。

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赤毛のアンをやっていた

そんな折、TOKYO MXテレビを見ていたら『赤毛のアン』が放送されていたのです。あの「世界名作劇場」です。

 

一気に2話やっていて、私がその日見たのは3・4話です。

孤児院から男の子を野良仕事の働き手として引き取ろうとしたら、手違いで来たのが女の子のアンだったため、孤児院へ返そうというくだりでした。

なんかもう心細くテレワークしているもんだから、自分が「いらん子」と言われているようで、アンに感情移入しながら見てしまいます。

3話を見終わり、続けて4話が始まるんですが、そのタイトルが「アン・生い立ちを語る」です。こんなのタイトルだけで泣けるわ。

アンの身の上話を聞くおばさんたち

アンを孤児院へ返そうと、マリラおばさんはアンを連れて馬車に乗りますそこでアンの身の上を聞きます。わかめおばさんもテレビの前で聞きますよ。

アンは幼い頃孤児になり、子沢山の貧乏な家2軒ほどに身を寄せていたのですが、なんやかんやで結局引き取り手がなくなって結局孤児院へ行くことになったのです。そしてそこの孤児院から手違いで引き取られ、今まさに返されそうとしているのです。

「悲しい。」

悲しい、と思いながら見ていたんですよ。私。でもね、マリラおばさんは聞くんです。孤児院に行くまで引き取ってもらっていた二軒の家のおかみさんたちは、あんたに良くしてくれてたのかい?と。

そしたらね、アンってば

「二人とも そのつもりではいたのよ」って言うんです。

できるだけ親切に良くしてくれるつもりだったんだと思う。だから良くしてくれたい気持ちがあれば、その通りにいかなくても気にはならないでしょう。

引用:『赤毛のアン』モンゴメリ/訳のセリフは『世界名作劇場』より

 「二人とも苦労がたくさんあったでしょう?でも、あたしに良くしてくれたかったには違いないと思うの」

この子を返せる大人はいない

マリラおばさんはポーカーフェイスで話を聞いていましたが、わかめおばさんは涙涙でした。そして自分が物凄く恥ずかしい。テレワークが辛いだの外出できなくて不便だの文句ばっかり言ってる40代。

一方「良くしてくれたいという気持ちがあれば、その通りに行かなくてもかまわない」と言う11歳。これ、その辺のお嬢ちゃんが絵空事で言ったセリフじゃないんですよ。

おそらく引き取られている間、私なんかが想像もつかない程辛いことがたくさんあったと思います。その上でのこのセリフです。

ここで4話目が終わるんですが、次回予告のタイトルが「マリラ決心する」です。

ポーカーフェイスで聞いていたものの、マリラおばさんも心揺さぶられていたのでしょう。というか、これ聞いて、孤児院に返せる大人います?マリラと飲みに行きたい気分です。

外出自粛中は『世界名作劇場』を

今こそ『赤毛のアン』。今こそ『世界名作劇場』と思わずにはいられません。だって今みんな辛い思いをしていて、絶対ネガティブになっていると思うんです。

現在の日本に生まれて、戦争も貧困もあまり身近じゃなかった人たちが、得体の知れない恐怖を今まさに目の当たりにしています。

昔見ていた『世界名作劇場』(オーバーエイジのみなさん!その昔で言う「カルピス」や「ハウス食品」名作劇場ね)。今見てみると絶対違う視点で見られますよ!

私もアンに強い心をもらったよ〜。