昨日「ぶったら豚によく似てる~♪ 3年前から豚だった~」って歌ってたんですよ。
知らない人がいたらごめんなさい。関東地方では小学生が人にぶたれた時に歌います。メロディーは「みっちゃんみちみちうんこ垂れて~♪」のあの名曲と全く同じです。
歌詞の意味が分からない
歌いながら思ったのです。「ぶったら豚によく似てる」はなんとなく分かる。人をぶつのは悪いこと、そしてぶつとぶたの言葉をもじって「人をぶつような奴は人間ではなく獣だ!豚なのだ!」という、暴力を戒める歌詞なんだろうなと思いました。
かわいいのに…
しかしその後に続く「3年前から豚だった」の意味が全く分からない。
なぜ唐突にこんな言葉が続くのか?そもそも3年前から豚ってどういう意味なんだろう?と心の中にずっとモヤモヤが残りました。
そして今日は雨で暇だったため、Googleに意味を聞こうと思ったのです。そして「ぶったらぶたに」と検索窓に入れたところ、
歌あるじゃん
しかもおかあさんといっしょで歌われてた歌じゃん。
これには驚きました。林アキラさんバージョン、水森亜土ちゃんバージョン、そして2代目歌のお兄さんだったあの水木一郎さんバージョンもありました。
歌詞
ぼくはいじめっこだ
よわむしどこかにいないかな
あっいたいた
ヨーヨーなんかしちゃってさ
よしぶってやれエイッ!
ぶったらぶたによくにてる
なんだともうひとつエイッ!
たたくとたぬきによくにてる
『ぶったらぶたに』作詞:榎木富士夫
なんだこの歌…?
なんかよく分かりませんが、いじめっ子の歌?切り口が斬新。
とにかく中に「ぶったらぶたによくにてる」がありますね。これが元だということは間違いありません!
でもメロディーはちょっと違う。そして「3年前から豚だった」の部分はどこにも出てきません。誰かが後でくっつけたんでしょう。
この支離滅裂な内容からいって、おそらく小学生が適当に歌ったのだと推測します。「ぶったら豚によく似てる」の後につなげる歌詞として、到底大人の常識でひねり出せるレベルの言葉ではないからです。
そしてその意外性のある歌詞と流れるような歌いやすさから、奇跡的に歌い継がれていったのだと思います。
この歌がおかあさんといっしょで歌われていたのは1970年代後半のようなので、これ以降に小学生時代を送った人物だと思われます。私は現在50代後半くらいの人物だと考えますが、この答えを知っているのは本人と神しかいないので、答え合わせをすることはほとんど不可能でしょう。
みっちゃんみちみちの影響もある
そして音程ですが、長く歌い継がれるうちに「みっちゃんみちみちうんこ垂れて~♪」の歌に引っ張られる形で変化していったのだと思います。
「みっちゃんみちみち」の方は知らない人はいないでしょう。こちらは全国区であり、うちの80代の親ですら歌っていたらしいので相当な歴史があります。
こちらはその分布の広さから、地域によってところどころ歌詞が違います。
私の歌っていた歌詞全体は
みっちゃんみちみち うんこ垂れて
紙がないから手で拭いて
もったいないから食べちゃった!
です。
これを大学の時に「こんな歌詞だったよね」と友人に言ったところ、私の地域では「うんこ垂れて」ではなく「うんこして」だったと言われ、「うんこ垂れてなんて下品だ!」と咎められたのが納得いきません。
私が考えたわけじゃないのに!!
確かにこの歌は、数ある歌の中でもトップクラスで品がありません。私が一番嫌なところは「うんこ垂れて(してでも可)」と「食べちゃった(舐めちゃったの地方もあり)」の二つの動詞の間にある「もったいないから」です。
とにかくここが凄く嫌。
「うんこをする」と「それを食べる」というのは小学生が考えそうなことではありますが、その理由に「もったいないから」を持ってくるのは、単純に子供の発想ではない気がするのです。
一体誰がこの歌を作ったのか?この歌は流石にその歴史の長さと普及の範囲から、いろんな方が研究しています。が、やっぱり誰が作った歌なのか解明は難しいみたいですね。
自分の先祖だったら嫌だな〜。
以上
雨の日の時間潰しにちょっとしたお勉強会をしてしまいました。暇だと人間ろくなことしませんね。
今回はちょっと下品な歌詞を載せてしまいましたが、作った誰かに文句を言ってくださいね。そいつが頭おかしいだけで、私は普通に上品ですよ(*^^*)
それでは、今回もこんな駄文に最後までお付き合い頂きありがとうございました!